ペットが亡くなったら、まず何をすればいい?安置の仕方とお別れまでの流れ
大切な家族を亡くしたばかりの方へ。ご遺体の清め方、保冷剤やドライアイスでの安置の仕方、火葬までにやるべきことを、順番にゆっくり解説します。
大切な家族であるペットが亡くなったとき、深い悲しみの中で「何をすればいいのか分からない」と立ち尽くしてしまうのは、決しておかしなことではありません。人と違って、ペットとのお別れは手順を教えてくれる人が身近にいないことがほとんどです。でも、どうか焦らないでください。火葬は今日でなくても大丈夫です。まずはご遺体を丁寧に安置して、お別れの時間をゆっくり取ることができます。この記事では、亡くなった直後にやること、安置の具体的な方法、火葬までの流れを、順番に解説します。
まず深呼吸を。慌てて決めなくて大丈夫です
最初にお伝えしたいのは、亡くなったその日に火葬まで済ませる必要はないということです。適切に安置すれば、季節にもよりますが1〜2日程度はご自宅でお別れの時間を取ることができます。動揺したまま火葬業者を探して契約すると、料金や内容を十分に確認できず、後悔につながることもあります。
まずは家族に連絡をして、そばにいてあげてください。悲しみの中でも、「この子のために何をしてあげられるか」を一つずつ進めていくことが、気持ちの整理にもつながっていきます。何もできないと感じても、そばにいて名前を呼んであげるだけで十分です。
ご遺体を清めて、姿勢を整える
亡くなってから2〜3時間ほどで死後硬直が始まるとされています。硬直が始まる前に、手足をやさしく胸のほうへ折りたたみ、目や口を閉じてあげてください。自然に眠っているような姿勢にしてあげると、棺や箱に納めるときにも安心です。
体は、ぬるま湯で湿らせたタオルやガーゼでやさしく拭いて清めます。口や肛門から体液が出ることがありますが、これは自然なことなので、ガーゼやペットシーツを当てて対応してください。ブラッシングをして毛並みを整えてあげると、生前の面影のまま送り出すことができます。
保冷剤・ドライアイスで安置する
ご遺体の傷みを遅らせるために、体を冷やすことが何より重要です。タオルを敷いた箱や棺にご遺体を寝かせ、保冷剤やドライアイスをタオルにくるんで、頭とお腹まわりを中心に当ててください。内臓のあるお腹まわりは特に傷みやすいため、重点的に冷やします。
部屋はエアコンで涼しくし、直射日光の当たらない場所に安置します。夏場は保冷剤だけでは追いつかないことがあるため、ドライアイスの使用や、火葬までの日数を短めにすることも検討してください。安置できる日数の目安は、冬場で2〜3日、夏場は1〜2日程度と考えておくと安心です。
安置には、ペット用の棺や、大きさに合った丈夫な段ボール箱が使えます。底にペットシーツを敷き、その上にお気に入りだったタオルや毛布を敷いてあげると、いつもの寝床のような安心感のある場所になります。顔まわりが見えるようにしておくと、家族が声をかけたり撫でたりしながらお別れの時間を過ごせます。無理に急がず、その子と過ごした日々を思い返す時間にしてください。
火葬までにやることの流れ
| 順番 | やること |
|---|---|
| ① | 手足をたたみ、目・口を閉じて姿勢を整える |
| ② | 体を拭いて清め、ブラッシングする |
| ③ | 箱・棺に寝かせ、保冷剤やドライアイスで冷やす |
| ④ | 家族でお別れの時間を過ごす |
| ⑤ | 火葬の方法を選び、業者や自治体に連絡する |
お花や好きだったおやつ、思い出の品をそばに置いてあげるのもよいでしょう。ただし、金属やプラスチック、ガラスなど燃えない物は火葬時に入れられないことが多いため、棺に納める物は事前に業者へ確認してください。首輪やリードも金具が付いていることが多いので、火葬に入れられるかは確認が必要です。手紙やお花、少量のおやつなどは一緒に送り出せることが多く、家族それぞれが「ありがとう」の気持ちを添えてあげられます。
犬の場合は「死亡届」も忘れずに
犬を飼っていた場合は、狂犬病予防法にもとづき、死亡後30日以内に市区町村への死亡届が必要とされています。手続きの方法は自治体によって異なるため、お住まいの窓口やホームページで確認してください。鑑札や注射済票の返却を求められることもあります。
猫や小動物には基本的にこうした届け出は不要ですが、血統書団体への登録がある場合やペット保険に加入していた場合は、それぞれ手続きが必要になることがあります。落ち着いてからで構わないので、加入していたサービスを一つずつ確認していきましょう。
お別れの時間を過ごしたら、火葬の方法を選ぶ
安置ができたら、火葬の方法をゆっくり選びます。火葬には合同火葬・個別火葬(一任/立会い)といった種類があり、費用も残せるものも変わってきます。詳しくは個別火葬と合同火葬の違いとペット火葬の費用相場で解説しています。
自宅まで来てもらえる訪問火葬という選択肢もあります。夜間や早朝でも相談できる窓口があるので、「どうすればいいか分からない」段階で電話して、流れを教えてもらうのも一つの方法です。
よくある質問(FAQ)
- Q. 夜中に亡くなりました。今すぐ業者に連絡すべきですか?
- A. まずは安置を整えれば、連絡は朝からでも大丈夫です。ただし24時間受付の相談窓口もあるので、不安な場合は夜中でも電話して安置の方法を確認すると安心です。
- Q. 保冷剤とドライアイス、どちらがいいですか?
- A. 短時間なら保冷剤でも対応できますが、夏場や安置が長くなる場合はドライアイスのほうが安心です。ドライアイスは素手で触らず、タオル等にくるんで使用してください。
- Q. 亡くなったのが本当か確信が持てません。
- A. 呼吸や心拍の確認が難しい場合は、かかりつけの動物病院に連絡して確認してもらうことをおすすめします。夜間の場合は夜間救急動物病院という選択肢もあります。
- Q. 子どもにどう伝えればいいでしょうか。
- A. 隠さずに、一緒にお別れをすることが大切だと言われています。お花を供えたり手紙を書いたりと、子どもなりのお別れの形を一緒に作ってあげてください。
大切な子とのお別れに、正解の手順はありません。まずは体を清めて涼しく安置し、家族でゆっくりお別れの時間を過ごすこと。火葬の方法は、そのあとで落ち着いて選べば大丈夫です。※本記事は一般的な情報提供です。犬の死亡届等の手続きは、お住まいの自治体窓口でご確認ください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。費用・手続きは自治体・事業者により異なり、法律相談・税務相談ではありません。個別の判断は専門家・市区町村窓口にご確認ください。